納豆は日本を代表する発酵食品です。皆さんの食卓にも普通に並ぶ食品ですよね。私も夕食に納豆を食べています。独特な匂いがあるので好き嫌いはあるとおもいますが、今回は私が発酵食を学んでびっくりした納豆の働き・効果について語っていこうと思います。
1、納豆菌について
納豆菌は、枯草菌という最近の一種です。田んぼや畑、枯れ草に存在し、特に稲わらの中に多く生息しています。納豆菌は芽胞という耐久性の強い細胞を作るのが特徴で、100度の高熱にさらされても、胃酸のような強酸性の中でも芽胞の中で生き続けることができます。
2、納豆の特徴
納豆は腸内環境を改善する成分を豊富に含んでいます。納豆菌・食物繊維・オリゴ等は腸内環境の善玉菌を活性化し、悪玉菌を減らす作用があります。先程述べたように、納豆菌には酸や高熱に強い芽胞状態になっているものがあり、これが胃酸で死滅することなく、腸まで届き善玉菌の増殖を助ける働きをしています。
納豆菌:プロバイオティクス
食物繊維:プレバイオティクス
オリゴ糖:プレバイオティクス
プレバイオティクス(菌そのもの)プレバイオティクス(菌の餌)
糸引き納豆のネバネバの正体は、ポリグルタミン酸
ポリグルタミン酸というアミノ酸が長く連なった天然のアミノ酸ポリマー。鎖のような構造が大量に絡まって存在するため、「糸を引く」状態になっています。このネバネバは、納豆菌が外敵から身を守るためのバリア機構を果たしていると考えられています。保水力が非常に高く、医療品や健康食品、コスメなどにも幅広く応用されているんです。
ネバネバ成分の効用
ポリグルタミン酸:ネバネバの主成分。老廃物の排出を促進し肌の潤いを保つ。
フラクタン:果糖が連なってできた糖。整腸作用がある。
ナットウキナーゼ:納豆菌に含まれるタンパク質分解酵素。血栓予防・血行促進・高血圧予防
特にポリグルタミン酸は、井戸水汚染の水質浄化・砂漠の保水・緑化に貢献。また新たな市場分野として、樹脂・土に還るプラスチック・保水剤などがあります。
バイオレメディエーションとは?
微生物や菌類・植物等の生物が持つ、化学物質の分解能力、蓄積能力などを利用して有害物質で汚染された土壌や地下水等の汚染浄化を図る技術のこと。納豆には健康効果だけでなく汚染された土壌や水をきれいにしてくれる効果があるんです。
納豆は地球と人類を救う
納豆って本当に凄いパワーがあると思いませんか?納豆には汚染された土壌や水をきれいにしてくれる効果があり、私達の体にも良い効果を与えてくれます。救世主的な存在、納豆をリスペクト!今回は納豆の栄養価や効果には詳しく触れていませんが、納豆を食べることによって得られる健康効果はまだまだ沢山あるんです。次回は納豆の栄養価と得られる効果についてお話していきます。