今回は酒粕の驚くべき栄養と効果についてお話します。酒粕は、米麹をアルコール発生さてできる「もろみ」を絞り、清酒を分離させた後に残る固形物が酒粕です。酒粕の栄養効果には健康維持、美肌、生活習慣予防などがあります。なかでも注目したいのがレジスタントプロテインです。

注目の成分レジスタントプロテイン

レジスタントプロテインとうい言葉を聞いたことはあるでしょうか?私は発酵食を勉強するまで知りませんでした。レジスタントプロテインはタンパク質の効果の1つでお酒を造る過程で生まれます。発酵することで米よりも凝縮して含まれ、胃で消化されにくく、腸まで届き食品の油や脂質を吸着し便となって排出されます。レジスタントプロテインが油分を吸着し便に混ざることによって便が柔らかく排出されやすくなり、便通が改善した報告もあるそうです。また悪玉コレステロール値を下げる研究データも発表されています。

目指せ美肌

 酒粕には美肌成分も含まれています。アルブチンはシミ・ソバカスを防ぎ、美白・保湿を維持します。コウジ酸にはメラニン色素の生成を抑えシミを防ぎます。活性酸素や炎症の発生を抑え、肌の老化を防ぎます。フェルラ酸は、紫外線の皮膚吸収を抑え、日焼けを防ぎ、光老化を抑制します。抗酸化作用も持っています。食品としてだけではなく美容パックなどにも使用できます。身体の内側と外側からアプローチ。

まだまだすごい酒粕さん

 酒粕は、お米からできています。お米とは違って発酵させていますので栄養素が変わってきます。味や旨味などの風味が楽しめます。また発酵させているため栄養素も抜群になっています。発酵の家庭で働く酵母菌が旨味成分であるアミノ酸を爆発的に増やします。その数はお米の583倍にもなるそうです。人が体内で生成することができない、食物でしか摂取できない必須アミノ酸の9種類が全て含まれています。ビタミンB2は26倍 ビタミンB6は47倍。

必須アミノ酸9種類

バリン・イソロイシン・ロイシン・ヒスチジン・メチオニン・スレオニン・トリプトファン・フェニルアラニン

酒粕の種類

練りかす:空気を抜いてタンクで焼く半年間熟成させる。奈良漬用の粕として使用される。茶色味を帯、コクのある芳醇な味わい。

ばらかす:もろみを袋でゆるやかに絞って作るため、柔らかいペースト状になる。使い易いため、鍋や汁物、お菓子などの用途が広い。白っぽく淡白な味わい。

板かす:もろみを圧搾した際に押しつぶされた酒粕を切り四角い板状にしたもの。焼いて食べると美味しい。最も店頭によく出回っている。白っぽく淡白な味わい。

酒粕にアルコール濃度は通常8% 幼児や運転前に食べる場合は加熱処理が必要です。

料理に活用すると旨味がアップ

 酒粕には発酵過程で生まれるアミノ酸が豊富に含まれています。旨味と風味がいっぱい感じられます。お味噌汁に入れてみたり、酒粕を使用したホワイトソースや酒粕トリュフなど活用できます。私は石川県にある福光屋さんの練り粕を使っています。練ってあるので使用しやすいです。福光屋さんは日本酒や味醂、化粧水など製造し販売しています。日本酒の入浴剤もありますよ。私は普通の清酒をお風呂に入れて入っています。香りも楽しめますし、身体がぽかぽかして温まります(個人的な感想です)清める気持ちで使用しています。

osakeno seizoukoutei