このタイトルを見て、鈍感な世界って何?凄いこの感じが理解できると心ときめいた一冊です。ここ数年でHSPという言葉が多く聞かれるようになりました。私が小さいころには何もわかっていませんでした。物心ついたころから生きにくさを感じていました。なぜ自分はこうなのか。なぜ先生から当てられて答えはわかっているのに答えられず泣いてしまうのか。誰か怒っている時、自分は怒られていないのに自分が怒られているようでその場に居られなくなる。物心ついた時から起きている時間は、いつも考え事・悩み事を考えていました。今も変わらず、起きている時間は何かしら考えています。これが自分の普通なんだと思っていました。

 この本と出会って、何故そうだったのか、やっと理解できました。この本で感じたこと、学んだことを残したいと思います。

この本の著者であるイルセ・サンもHSPです(Highiy Sensitive Person:HSP) 「とても敏感な人」。はじめにHSPの自己診断チェックリストがあり、自己診断しました。グループAグループBの質問に答え、それぞれの点数を出しAからBを引いた値が60以上であればHSPである可能性がある。値が大きければ大きいほど、敏感とういことになります。ただこのテストは完全ではなく、テスト結果がその人の性質をすべて十分に表すわけではないですよと書かれています。 自分の敏感さを知るためのヒントだそう。

第1章から第4章まであります。

第1章 鈍感な世界に生きる「敏感な人」とは?

第2章 「敏感な人」が抱えやすい心の問題

第3章 「鈍感な人たち」うまく付きあうには

第4章 「敏感な自分」とうまく付きあうには

という項目に分かれて書かれています。第1章で学んだことから

第1章 鈍感な世界の生きる「敏感な人」とは?

 世の中のおよそ5人に1人がHSPと言われています。HSPという概念はアメリカの心理学者でセラピストのエイレン・アローンによって、1996年に提唱されたもの。病気ではありません。男性・女性というように性別で2つに分けるように、とても敏感なタイプとタフなタイプの2つに分けただけ。HSPは生まれ持った気質。

HSPの能力1 一度に多くの情報を吸収できる

 HSPは細かいところまで感じ取り、受け取った情報が心の奥深くまで届きます。HSPは大いなる空想力と、物事を生き生きと思い描く想像力を備えており、外界から得た情報をもとにさまざまな思考や空想を広げます。そのため、HSPにハードディスクは他の人たちよりもすぐにいっぱいになり、過度に刺激を受けたと感じます。

HSPの能力2 音やにおいなどの微細な違いも察知できる

 HSPは、不快なにおい、視界に入ってくるものを気にせずにはいられません。否応なく入ってくる、自分が選んだわけでない情報が、ひどく気になり、苛立ちを感じる。ほかの人が普通だと感じる音も、HSPにとっては神経のバランスを乱す不快な雑音になることも。花火は綺麗だけど大きな音に神経を乱す人が多い。上の階の住人が床を歩く小さな音も、眠りが浅く、ちょっとした音で起きてしまうことが多いHSPには問題なのです。隙間風が苦手な人も多く、人が密集する場所も苦手。喫煙者の自宅も尋ねることも辛いのです。HSPは物事を軽く受け止めるのが得意ではありません。環境が適切なものでなければ、心に余裕がなくなり、さらに苦しむことになります。

 私は時計の秒針「カチッカチッ」と刻む音が気になって眠れません。花火は好きなので大きい音でも、そういうものだと理解して花火鑑賞しています。ただ人混みは苦手です。足音も気になります、職場でしたら誰が歩いてきたのか足音でわかります。

HSPの能力3 ゆっくり、深く多角的に考えられる

 HSPは1つの物事について、たくさんの異なる観点から捉えることができます。他のひとよりも、物事をじっくり考える時間が必要になる。その代わり、よく考えることによって、独創的な発言や行動ができ、作家やアーティスト、思想家の多くがHSPです。

HSPの能力4 とても慎重で、危機管理能力が高い

 HSPは、足を踏み入れる前に、その状況について綿密に考えます。作戦に乗り出す前に、あらゆる結果を想定します。起こりうる危険性について、うじうじといつまでも考えて、高度が遅くなるという欠点にもなります。HSP気質の難点は常に不安を抱えてしまうところ。

 心配性ですし、不安も感じます。しかしここ数年、歳を重ねてきたせいか図太くなってきたように思います。心配しても仕方ない。不安に思ってもなるようにしかならない。そう思って生きれるようになってきました。それよりか、今を楽しもう。時間がもったいない、起きてもいないことに不安になるなって言い聞かせています。嫌なことはすぐに忘れようと思います。もう知らないって思ったほうが凄く心が楽になります。そのくらいしないと、何か1つのことに心が凌駕されてしまい心が病むから。

HSPの能力5 共感力が高く、気配り上手

 HSPは共感力が高く、他人に感情移入することができます。そのため、相手の気持ちを察することができ、とても気が効きます。HSPの多くが、サービス業や人をサポートする仕事に身を置いています。HSPは共感力が高いゆえ、他の人たちの気持ちを敏感に感じ取り、それに左右される。相手の苦しみを他人事と捉える事ができず、家に帰ってからも仕事のことが頭から離れない人もいる。人と関わる仕事をするHSPは、自分自信を十分にいたわる必要があります。またHSPの多くが、諍いの場にいるのが嫌だといいます。HSPは感度のよいアンテナを備えていて、周りで起きている事を非常によく感じることができます。

 相手の顔色や言動で、この人は私が嫌いなんだなとか、機嫌が悪いななど感じ取ります。私が何か悪いことでもしたのかなとまで考えます。この人は何故、この言葉を私にに言ったの?私、こんな事言ってしまったけど、傷ついていないかな?など色々考えます。

HSPの能力6 誠実で、責任感がある

 HSPの多くは、とても誠実。全ての物事の責任をとろうとする傾向がある。HSPにはすごく幼い頃から、不穏な空気を敏感に感じ取り、どうにかしようと苦心してきた人が多いよう。HSPは自分のせいで他人の気分を害することは避けたいと考えます。

 自分のせいで、相手を傷つけたりするのは本当に避けたいです。それなら自分だけ傷つけばいいと思ってしまいます。自分の心はなんとかできる、でも相手の心の回復はわからないから。

HSPの能力7 想像力がう豊かで、内的生活が充実している

 HSPの多くは、「自分たちは豊かな夢の生活を送っていて、想像力に富み、生き生きとした空想力を持っている」といいます。

 確かに空想しています。だいたい考え事して、悩み事についてや、空想の世界に入っています。小学生の時の評価表によく、内向的ですと書かれていました。今なんとなく意味がわかります。先生からみても、私は内向的なら本当に内向的なんだな、そう思います。それでいいのだと思います。

HSP2タイプある

 HSPに見えない外交的なHSP。

HSPの70%が内向的、30%が外交的と言われている。「外交的なHSP」は、社会的な外向性も兼ね備えています。大勢のグループでいるほいが心地良いと感じるそうです。このようなHSPは、大家族で育ったケースが多く、大勢の中の1人でいることに安心と親しみを感じるそうです。また社会からの圧力が考えられます。内向的な子供でいることを認められない家庭で育ったのであれば、明るく活発な振る舞いをする必要に迫られ、外向性を身につけざるをえなかったのかもしれません。

「敏感な人」が抱えやすい心の問題

HSPが抱えやすい心の問題1 自分自身に高度な要求をしてしまう

 自分に課したルールに縛られている

HSPは行動のルールを自分に課すと同時に、自分自身がどうあるべきかについて高い基準を設ける傾向がある。例えば以下のことについて、高い基準を定めます。

親切心

もてなしの心

気遣い

相手への注意

思慮深さ

責任

ほかの人への関心     だそうです。

 これわかる。あらゆることにおいて完璧にしたいと思っています。高校生の頃、父に言われた言葉があります。「何かひとつ諦めなさい。全部、完璧にやろうとするな。」です。自分では自覚していなかったので、父からそんなふうに見えてたんだと驚きました。全部、完璧にやり遂げたい自分が居たんだ。人から言われて初めて気がつく自分がいる。今でも父から貰った言葉を忘れずに頑張り過ぎず、何か諦めることも必要だと思って生きています。努力を弱め、頑張らない。ありのままの自分でいられるようにすることが必要だと感じています。「頑張らない」という言葉はとても心に響きます。心の救いなんですよね。

HSPが抱えやすい心の問題2 罪悪感と羞恥心に苛まれてしまう

 罪悪感は2つの種類に分けられる

現実的な罪悪感  ほかの人を煩わせることをした時、そのことを自分自身に警告するもの

度を越した罪悪感 不釣り合いで過剰なもの

 罪悪感と力は表裏一体。罪悪感を負う人は、そのことに対して力を持っているということ。本来背負うべき以上の罪悪感を抱え込まない。私たちは時々、物事をオール・オア・ナッシングで考えてしまいます。責任は全て自分にあるのか、まったくないのか、そのどちらかに。実際は真ん中であることが多いと。何かあると自分の責任だと思います。罪悪感満載になります。

 羞恥心について。HSPが羞恥心を抱く事柄の例として

他の人が遠くに行ってきくれたらいいのに、ときどき願ってしまうこと

素早く返答ができないこと

競争について行けないこと

ほかの人のように、物事を軽く受け止められないこと

ほかの人よりも先に疲れてしまうこと

自分では興味の持てない表面的な話をみんなが楽しそうにしていて、途方に暮れてしまうこと

恥じていることや隠したい事が多いと、会話をするのは難しくなり、秘密を守ろうとすることにエネルギーを使うため、言葉がすらすらでてこなくなります。HSPが心を開く勇気を持つ1つの方法は、ほかの敏感な人の話を聞くこと。ほかの人も同じ気持ちなんだと知ることは嬉しいことなのだそうです。

HSPが抱えやすい心の問題3 恐怖心を感じ、憂鬱になりやすい

 敏感な多くの人は、恐怖心と闘っています。HSPである人たちは、想像力が豊かで、独創的に物事を思い浮かべる能力に長けています。新しい可能性を考えるのが得意なために、物事が悪い方向に行く可能性も見えてしまう。だから、不安を募らせることになります。しかしこの能力のお陰で、私たちは、たくさんことに備え、対処することができ、アクシデントや失敗を回避することができるのです。恐怖心を感じることは悪いことではない。

憂鬱の魔のループを小さな成功体験で断ち切る。憂鬱な気分になると、自分自身のことや将来の可能性について、ネガティブに考えてしまいがち。ネガティブに考えると疲れます。疲れているとより、ネガティブに考える傾向があります。こうして悪循環に陥ります。

 成功体験を積み重ねる。疲れないようにするために、できることがあります。憂鬱な人はベッドに入り、たくさん睡眠をとろうとします。でもここで知るべきなのは、疲れは悲しみが形を変えたものであるということ。眠っても悲しいことはなくなりません。気分が重いとき、本当に必要なのは、睡眠よりも成功体験。自分が何をやりたいのかわからなくても、とりあえず何かしてみてください。例えば昔好きだったことをしてみる。楽しい活動は、活力となります。

HSPが抱えやすい心の問題4 怒りをうまく放出できない

 共感力が高く繊細なため、怒りや諍いのダメージを受けすぎる。HSPは怒りというものを好みません。HSPの日地が怒ってレッド・ゾーンに入ると、すぐに白黒つけようとして、ほかの人の立場に立ってかんがえる能力を一時的に失ってしまいます。HSPの繊細な神経のバランスを乱される危険性があり、その後、バランスを整えるのに、長い時間がかかります。問題は、その時にHSPの人が感じるのが、自分自身の感情に留まらない点です。HSPは相手の感情まで敏感に察知します。そのため、自分で誰かを傷つけてしまった場合、その人の痛みを無視するのが難しく、自分自身も傷つきます。その痛みは強く、罪悪感や恥の感情を抱いてしまうかもしれません。

第3章 「鈍感な人たち」とうまく付き合うには

周囲の人に自分がHSPであることを伝える

自分の限界点をはっきり伝えておく

休憩や散会の時間を事前の約束しておく

自分にできることは限られているという事実を受け入れる

言葉の洪水に溺れないように会話中に休憩をとる

片方が一方的に話さずに、「対話」となるよう心がける

「対話」を成立させるには、互いに「反応し合う」ことを意識する

時と場合に応じて「深い会話」と「表面的な会話」を使いわける

4つのステップで会話を深める①世間ばなしと表面的な話をする②興味のあることについて話す③信頼する④直接聞いてみる

HSPの理解者をパートナーに選ぶ

子育ては、無理をしない

 私もHSPですが、夫もHSPです。音に敏感で強い刺激を求めませんし、避けます。戸を閉める音に注意しなければなりません。同じHSPですが、深いに感じるところは同じであり違います。お互い繊細なので、1人で暮らした方が楽なのになと思います。夫はどう思っているのか聞いてないのでわかりませんが、ずっと1人で生活してきた私にはやっぱり1人が楽だなって思います。夫の問題ではなく私自身の問題です。

第4章 「敏感な自分」とうまく付きあうには

「敏感な自分」とうまく付き合う方法1 HSPの能力を楽しむ機会をつくる

自然を慈しむ・クリエイティブでいる・ほかに何もせずに哲学的な考えを巡らす時間を持つ・体にいいことをする(走ったり、ダンスしたり、マッサージに行ったり、泳いだり、お風呂に入ったり)・あなたの知覚に快楽を与える(美味しいものを食べたり、見ると嬉しくなるものを周りに置いたり、好きな音楽を聴いたり)・動物と過ごす・日記か誌か本を書く・芸術鑑賞をする、または自分で芸術作品を創る・深くて質の高い人間関係を築く

「敏感な自分」とうまく付きあう方法2 五感から過度に刺激を受けないための対策をとる

刺激は内と外の両側から入ってきます。思考や夢などの自分の内側からの刺激は、コントロールするのは難しい。一方、外からの刺激の80%は視覚から入ってくるので、刺激の大部分は目を閉じることで、すぐに自分でシャットアウトできます。音の刺激は、耳栓を使うかヘッドホンで音楽を聴くことで減らせます。

「敏感な自分」とうまく付きあう方法3 過度な刺激を受けたら、じっと自分の内側に集中する

 不快な刺激を過度に受けてしまったとき、横になってうつらうつらするのではなく、静かに座って、できる限り何もしないことで、自分のなかに入ってくる情報を選別することができます。大切なのは、何にも注意を向けず、意識を休ませること。

「敏感な自分」とうまく付きあう方法4 自分自身へ愛情を向けて、自分を守る

 一緒にいる人たちがHSPである自分の気持ちをわかってくれないと感じる状況に時々見舞われるでししょう。ひょっとしたら、相手はあなたに対して「ほかの大多数の人に合わせるべきだ」と考えているかもしれません。そういう場合は、自分自身を支えることが大事です。それができれば、他のみんなからあなたが間違っていると言われても、平気でいられるでしょう。自分自身に愛情深く話かけたり、愛情深い手紙を自分自身に書き、常に持ち歩きます。何か過ちをお犯した時に、その手紙を読みます。自分自身に対してネガティブな語りかけをしないで、自分自身を認めるよう心がけましょう。

「敏感な自分」とうまく付きあう方法5 自分自身に思いやりを持つ

 心理セラピーを受けようとする人の大半は、自己愛が足りていないのだそうです。自分自身にハグをするか、肩を優しく叩く練習するようにクライアントに言うそうです。最初は抵抗感を示します。でも実際やってみると、自分がいかに愛情を込めて触れられることに飢えていたのかを感じ、泣き出す人もいるそうです。

「敏感な自分」とうまく付きあう方法6 自分自身と和解する

 自分自身と和解するというのは、自分が他の人にとってちょっと面倒な存在であることを自覚し、そうした自分を受け入れることでもある。持ち前の共感力を自分自身に向けて発揮することが重要。「もっとうまくいけばよかったよね」と自分自身に寄り添ったり、「なるようになるさ」と自分に言ってもいいでしょう。「自分のこと好きでいられて、よかった」

「敏感な自分」とうまく付きあう方法7 心理セラピーを受けてみる

 HSPは、心理セラピーから大きな恩恵を受けることがあります。HSPの人たちは家でやっいぇくるよう出された過大をきちんとこなし、言われたことは深刻に受け止めるため、カウンセリングがスムーズに進み、効果も出やすいそうです。HSPがの心理セラピーの最終目的は、多くの場合、自己愛を高めることにあります。HSPの人の奥は自尊心が低く、自分自身に高度な要求をし過ぎることで、自信のなさを補おうとします。要求が高度であるがゆえに、繰り返し失敗を味わい、このことが自尊心に負の影響を及ぼします。そうした悪循環を断ち切るのです。

「敏感な自分」とうまく付きあう方法8 自分らしくいることの喜びを感じる

 HSPは、ほかの人より有能な点がある反面、困難な点が多くあるのも事実です。敏感な気質は、治療によって変えることはできません。HSPである私たちはこまめな休憩が必要ですし、ほかの人たちよりも自分自信をいたわる必要があります。

 自分らしく生きるって凄く簡単そうで難しい感じがしています。難しいって決めたらだめだよね。それって本当?って自分に聞いています。歳を重ねて、HSPな自分と上手く付き合えるようになってきました。上手く立ち回れるようになってきた。これが自分なんだって、ありのままの自分で生きていきたいしそう生きてる気がします。でも人の顔色を伺ってますし、自分が言ったことや言われたことも凄く気にします。夜は1人反省会が開かれます。だからあまり余計な事を言わないことにしています。口は災いの元とよくいったものです。何を言わないかのほうが大事な気がしています。自分を大切にしよう、こんな自分を愛していこうと思いました。素敵な本に出会えたこと嬉しく思います。

 

 

投稿者

marizo

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