毎日お酢を大さじ一杯飲むだけで、内蔵脂肪の減少・血中脂質の低下・高めの血圧低下・食後の血糖値上昇を緩やかにしてくれます。酢の歴史は古く、世界最古の調味料とも言われています。放置していたお酒から生まれた酢は、世界中に存在する発酵食品。有名なのはバルサミコ酢ですね。今回は身体に良いお酢についてお話していきます。
お酢の成り立ち
お酢は、でんぷんや糖を含んだ農作物で作ったアルコールを酢酸菌で発酵させ、酸化させたもの。日本酒は米酢、ワインはワインビネガー、ビール・ウィスキーはモルトビネガーになります。酢酸菌は好気性で空気中の酸素をエサにどんどん発酵します。アルコールには殺菌作用がありますが酢酸菌には通用しません。酢酸菌以外の菌が死滅しますが、酢酸菌は働き続けます。そのため、原料や熟成によって風味の違いに繋がります。
お酢の効能
お酢には、血液サラサラ効果・骨粗鬆症予防・疲労回復・便秘解消効果があるとされています。
毎日大さじ一杯のお酢で、血圧正常化・血液サラサラ・糖尿病予防に効果あり
お酢には「アデノシン」という物質があり、お酢が体内に入ると、主成分である酢酸が血管から取り込まれてエネルギーになります。酢酸の代謝に伴い生成されるアデノシンにより血管が拡張し、血圧が下がると考えられています。またお酢にはクエン酸があり、ブドウ糖の燃焼を助け、体内に乳酸などの疲労物質が貯まるのを防いでくれます。いわゆる疲労回復に役立ちます。クエン酸は乳酸を分解し、血液を流れやすく、サラサラにしてくれます。血糖値の急な上昇も防ぐ働きがあるため、糖尿病予防に期待できます。
クエン酸で疲労回復
先ほどにも少し述べましたが、クエン酸には疲労物質が貯まるのを防いでくれる効果があります。疲労物質は酸性物質です。クエン酸はこの酸性物質を分解しエネルギーに変えて、再度クエン酸に戻ります。これをクエン酸サイクルと言います。クエン酸サイクルでエネルギー代謝が一回転すると、体内の疲労物質が減少し疲労回復していきます。クエン酸サイクルがきちんと機能することで、疲労回復だけでなく肥満改善にも役立ちます。エネルギー代謝がスムーズに行われるので、カロリーを消費しやすくなります。
腸活とアンチエイジング
お酢を毎日摂取することにより、クエン酸サイクルが機能すると新陳代謝を促しアンチエイジングに役立ちます。またクエン酸サイクルで乳酸などの疲労物質が分解し、身体を健康な状態である弱アルカリ性に戻してくれます。酸性物質は老化の原因にもなるため、お酢を摂取することで老化防止の繋がります。お酢は強酸性の食品で、殺菌作用があります。この殺菌作用により腸内の悪玉菌を減らすと言われています。またお酢に含まれるグルコン酸は腸内の善玉菌のエサになるため、善玉菌を活性化します。
ミツカン 酢屋
江戸時代中期1804年(文化元年)、中野又左衛門により尾張国知多郡半田村で酒造業として創業しました。販売に苦戦していた酒の代わりに、酒粕を使った酢造りを考案します。当時は、一枚の帆で風を受ける小型の弁才船で江戸に酢を運んでいました。この頃「山吹」というブランドのお酢が確立し、江戸前握り寿司によく合うと評判になりました。酒粕を原料に、3年間じっくり熟成させた芳醇でまろやかな味わいが酢飯に合うのです。現在、この商品は「三ツ半山吹」として販売されています。愛知県半田市にあるミツカンミュージアムでお酢について学べます。試飲や味ぽんのラベルを自分の写真にできたりします。見学はネットでの予約になりますので気をつけてくださいね。あと納豆のかき混ぜ棒なども販売していますよ。興味のある方は是非行ってみてくださいね。

ミツカンミュージアム

ミツカンミュージアム 運河

購入した、お酢と納豆かきまぜ棒